第1回「自己紹介の教え方」
わくキャンでは月に1回、ちほみ先生による「初級文法なるほどライブ講義」を開催しています。
第1回目のテーマは、トライアルレッスンでも取り入れやすい「自己紹介の教え方」でした。
初級文法で自己紹介の教え方と聞いて、私が最初にイメージしていたのは、
必要な文型を学ぶ。
使い方について説明する。
練習の仕方を学ぶ
最後に、実際の会話で使ってみる。
というような流れでした。
しかし、さすがちほみ先生の講義です。
「そもそも、日本人同士の自然な自己紹介は、どのように行われているのか」
ということに気づくところからスタートしました。
自然な自己紹介を観察してみる
講義の最初に、受講者2人が日本人同士で自然な自己紹介を行い、ほかの参加者はその様子を観察しました。
自己紹介を教えるというと、どうしても文型や言い方に目がいきます。
しかし、実際の自己紹介を見てみると、
あいづちや表情、相手の話の聞き方、そこから会話をどのように広げていくかなど、文型以外にも大切な要素がたくさんあることに気づきました。
学習者が日本語を学ぶ目的を、「日本語を使って人とコミュニケーションを取れるようになること」だと考えたとき、自己紹介で教えるべきことは、言葉の正しさだけなのでしょうか。
学習者の目的によっては、文法としての難易度よりも、「実際に使いやすいか」「自然に伝わるか」を優先して教える必要があります。
伝える内容は、学習者によって変わる
自己紹介で使う日本語には、文型の意味や使い方、注意点など、たくさんの情報があります。
しかし、それを一度のレッスンですべて伝える必要はありません。
講義の後半では、たくさんある情報の中から、参加者それぞれが、
「目の前の学習者に、何を伝えるか」
を考え発表しました
すると、選ぶ内容も、伝える順番も、みんな違いました。
参加者一人ひとりが、それぞれ異なる学習者を思い浮かべ、その人に必要な内容と教え方を考えていたからです。
どれか一つだけが正解なのではありません。
学習者のレベルや目的が違えば、必要な情報も、分かりやすい教え方も変わります。
これが、ちほみ先生がいつも話している、
「その人に合わせて、臨機応変に教える」
ということなのだと思います。
そして、それこそが、マンツーマンで日本語を教える意味でもあります。
今回は、そのことを頭で理解するだけでなく、実際に体感できた時間でした。
「正解は一つではない」
「この教え方で合っているのかな」
「正しい順番があるのではないか」
「全部説明しなければいけないのではないか」
と不安になることがあります。
誰かに決めてもらった正解を教えてほしいと考えてしまうのですが、
そもそも学習者によって正解は違うのです。
目の前の学習者にとって必要なことを考え、理由を持って教え方を選べているのであれば、それぞれ違っていてもいい。
今回の講義を通して、
正解は一つではない
という言葉が、より深く腑に落ちました。
文法書ではなく、目の前の学習者を見る
教えることに必死になっているときに、思い出してほしい言葉です






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