日本語教師の求人に応募する前に|未経験からオンラインで実践経験を積む方法

日本語教師の求人に応募する前に|未経験でもできる実践経験の積み方

わくキャンのマサです。オンラインで、日本語の教え方を学ぶ講座を運営しています。

これまで、たくさんの未経験の方が日本語を教え始める「最初の一歩」を見てきました。比較的スムーズにスタートできる方もいれば、しっかり勉強しているのに、なかなか最初の一歩を踏み出せない方もいます。

いろいろな方を見てきて、やはり私が思うのは、

「案ずるより産むが易し。学んだことは、できるだけ早く実践した方がいい」

ということです。

人って、体験したことがないことは、何が起こるのか予想できないから怖くなってしまうんですよね。その気持ちは、とてもよく分かります。

でも、始める前に想像していた「悪いこと」って、実際には大抵起こりません。むしろ、

「お!意外に自分、できるかも!」

と思う方のほうが多いです。

もちろん、ちょっとした失敗や、うまくいかなかったことはあります。でも、そのときも「もうやりたくない。恥ずかしい……」となる人は、私はほとんど見たことがありません。

それよりも、

「ここはもっと改善したい!」
「次はこうしてみたい!」

という気持ちになる方が多いです。

たぶん、目の前で一生懸命日本語を話そうとしている学習者を見たら、自分の失敗よりも、「もっとこうしてあげたかったな」という悔しさや向上心の方が湧いてくるんだと思います。

実践すると、今までの勉強が一気に加速する

実際に教えてみると、それまでの勉強が一気に現実のものになります。

それまでは漠然と、「ちゃんと教えられるかな」「質問されたら答えられるかな」と不安に思っていたものが、実践した瞬間に具体的な課題に変わります。

たとえば、

「今の間違い、どうやって訂正してあげればよかったんだろう」
「生徒さんがあまり楽しそうにしてくれなかった。説明しすぎたのかな?」
「相手が言葉に詰まっているけど、待った方がいい?助けた方がいい?」

こういう課題です。

実際の学習者と向き合うことで、今の自分に必要な課題がリアルに見えるようになります。そして、そのあとに解決策を調べたり、先生の解説を聞いたりすると、吸収の仕方が全然違います。

「あ、この前まさにこれで困った!」

となるからです。

だから私は、まだ起きてもいない課題を全部想定して準備し続けるより、

まず実践する。そこで課題に出会う。その課題をもとに学ぶ。

という順番をおすすめしています。

でも、いきなり有料レッスンを始めるのは怖い

一方で、「じゃあ、今日から生徒を募集してみましょう!」と言われても、それはそれでハードルが高いと思います。

まだ一度も教えたことがない。オンラインレッスンの操作にも慣れていない。相手の日本語レベルによって、何をしたらいいのかも分からない。

そんな状態で、いきなりお金をいただいてレッスンをするのは怖い。

「お金を払ってくれる生徒さんに失礼なんじゃないか?」

そう思うのも、ごもっともです。

そこで私は、

勉強と仕事の間に、練習できる場所があったらいい。

と思いました。

そして作ったのが、

「日本語を教えてみよう|会話練習 実践会」

です。

日本語学習者と、これから教えたい人。双方の練習の場

この会には、実は両方のニーズがあります。

日本語学習者にとって

日本語をたくさん話して、会話が上手になりたい。でも、たくさんレッスンを受ければ、その分レッスン代もかかります。

無料の言語交換では、日本人側も英語を話したいので、ずっと日本語を話すわけにもいきません。また、普通の日本人との会話では、意味が通じていれば、わざわざ日本語の間違いを指摘されないことも多いです。

そのため、「日本語をたくさん話したい」「間違いにも気づきたい」という学習者には、練習の場が必要です。

日本語を教えたい人にとって

一方で、日本人側には、

「学んだことを実践してみたい」
「でも、いきなり有料でレッスンするのは怖い」
「日本語を教えることに興味はあるけれど、実際に何をするのかイメージがつかない」
「本格的に学び始める前に、自分に向いているのか一度試してみたい」

というニーズがあります。

この双方の課題を、一つの場で叶えようとしているのが、この会話練習実践会です。

日本語を教えてみたい日本人と、日本語を話したい学習者。お互いが練習中だけれど、お互いに真剣に挑戦する。

そんな場を作っています。

今回、この実践会についてまとめた常設ページも作りました。開催日程や参加方法などの詳細はこちらから確認できます。

▶ 日本語を教えてみよう|会話練習 実践会
https://march-intl.com/japanese-teaching-practice/

やってみると、自分の課題が見えてくる

この実践会を何度か開催してきて、面白いなと思っていることがあります。それは、

その人にとって、ちょうど必要な課題が毎回やってくることです。

以前の回では、「今日は2回とも上級の学習者でした」という方がいました。別の方は、「2回ともWi-Fiの接続があまり良くない方でした」と話していました。

もちろん偶然なんですが、まるで、

「今日はこれを練習してください」

と言われているみたいに、同じような課題が続くことがあります。

上級者への対応が難しいなら、上級者と何を話し、何を教えるのか考えることになる。通信環境が悪ければ、聞き取れない状況でどう会話を続けるか考えることになる。学習者がなかなか話してくれなければ、質問の仕方を変えたり、待つ時間を考えたりすることになる。

その場では、なんとか対応しなければいけません。もちろん、うまくいかないこともあるでしょう。

でも、それでいいんです。

大切なのは、「できた・できなかった」ではなく、「今日はこれを学んだ」と何かが残ること。

「こうすればよかったな」は、終わったあとにいくらでも考えられます。そして次に同じことが起きたときに、前回より少しうまくできればいい。

そうやって、実践するたびに少しずつできることが増えていきます。

解決していない課題は、何度もやってくる

実践会を見ていると、解決していない課題は、何度も目の前に現れるということも感じます。

これは、日本語教師だけの話ではないと思います。

苦手なことから逃げていると、似たような場面でまた困ります。でも一度向き合って、「次はこうしてみよう」と考える。そして、もう一度やってみる。

すると、少しずつ対応できるようになります。

だから私は、1回参加して終わりではなく、2回、3回と何度も実践してほしいと思っています。

実際に、2回目、3回目と参加してくださる方も増えてきました。最初は会話するだけで精一杯だった方が、次は訂正を意識できるようになる。その次は、「今日は相手にもっと話してもらおう」と考えられるようになる。

回数を重ねることで、見えるものが変わってきます。

「自分がちゃんと教える」から「何か一つ持って帰ってもらう」へ

ある回のあと、日本人参加者のみなさんの振り返りを聞いていて、印象に残ったことがあります。

それは、

「相手に何か一つでも学んでもらおう」

という気持ちの大切さです。

初めて教えるときは、どうしても自分のことで精一杯になります。「ちゃんと説明できるかな」「間違ったことを言わないかな」「沈黙になったらどうしよう」。

でも、「自分がうまくやる」から「この人に何か一つ持って帰ってもらおう」に視点が変わると、少しずつ相手のことが見えるようになります。

この人は何を言いたいんだろう。どこで困っているんだろう。何を教えたら、今日一つ前に進めるだろう。

そう考えるようになります。

そして不思議なことに、相手のために考えれば考えるほど、教える側の学びも増えていきます。人に何かを伝えようとすると、自分の理解が曖昧なところにも気づきます。

相手の反応を見ながら教えることで、自分の教え方も少しずつ変わっていきます。

初級、中級、上級。全部違う難しさがある

この実践会には、さまざまなレベルの日本語学習者が参加します。初級の方もいます。中級の方もいます。かなり日本語が話せる上級の方もいます。

でも、初級なら簡単、上級なら難しい、というほど単純ではありません。

初級には、初級の難しさがあります。限られた日本語でどう伝えるか。言葉が出てくるまで、どれくらい待つか。どこまで助けるか。

上級には、上級の難しさがあります。会話そのものはできるけれど、どこを訂正するか。もっと自然な表現をどう伝えるか。話題をどう広げるか。

レベルが変われば、自分に求められることも変わります。

だから毎回違う相手と話すこと自体が、とてもいい練習になります。

失敗できる場があることは大事だと思う

私は、この会を、失敗してもいい場所にしたいと思っています。

学習者も、たくさん間違えていい。教える側も、たくさん失敗していい。

うまく説明できなかった。質問が続かなかった。訂正するタイミングを逃した。オンライン操作でもたついた。

全部、一度やってみたから分かったことです。

失敗しないように準備し続けるより、小さく失敗して、「あ、ここが自分の課題なんだ」と知る。そして、またやってみる。

その方が成長は早いと思っています。

だから、「まだ準備ができていない」と思っている方ほど、一度やってみてほしいです。

日本語教師の求人に応募する前でも、レッスンを始める前でもいい

日本語教師の求人を見て、「やってみたいけど、自分にできるかな」と不安に思っている方もいると思います。

オンラインで日本語を教えてみたいけれど、「まだ生徒を募集する勇気がない」という方もいると思います。

そんな方には、

まず、この実践会で一度やってみてください。

とお伝えしたいです。

一度やってみる。そこで課題を見つける。学ぶ。そして、またやってみる。

その繰り返しで、少しずつできることが増えて、自信にもつながっていきます。

日本語教師としてこれからデビューしたい方が、

勉強だけでもない。
いきなり仕事でもない。
その間で、実際に挑戦できる。

そんな場所を、これからも作っていきたいと思っています。

募集中の日程や参加方法、当日の流れなどはこちらにまとめています。

▶ 日本語を教えてみよう|会話練習 実践会
https://march-intl.com/japanese-teaching-practice/

これから始める方も、すでに何度か参加した方も大歓迎です。

ぜひ一緒に、たくさん挑戦していきましょう。

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