【12月課外授業】日本文化理解|小野龍光さんに学ぶ「仏教」

わくキャン1期・12月の課外授業について

今回のゲストは、元・企業経営者という経歴を持ち、現在は仏教の実践と発信を行っている小野龍光さんです。

日本語教育や異文化理解の文脈で、「仏教」や「禅」という言葉はよく耳にするものの、実際にそれを自分の言葉や在り方としてどう捉えるのかは、意外と立ち止まって考える機会が少ないテーマでもあります。

小野龍光さんってどんな人?

小野龍光さんは、もともと ITビジネス界で実績ある起業家・投資家 として活躍していた方です。

東京大学大学院で生物科学を学び、ベンチャーキャピタルを立ち上げていくつもの事業を世に送り出しました。

しかし、そこでの成功の裏側で何かが満たされないと感じるようになり、2022年にすべての事業から身を引きます。

その後インドへ旅に出て、インド仏教の高僧との出会いを機に出家され、現在はほとんどのものを手放し生活されています。ご本人いわく「ただの無職」とも。

龍光さんはネットでご自分の予定を解放されており、どなたからのお話しも、お金をいただくことなく聞いていらっしゃいます。そんな龍光さんから「仏教」の考え方を教えていただきました。

なぜ、わくキャンで「仏教」を扱ったのか

これまでの課外授業の中で、茶道などの日本文化体験、海外の価値観、日本人らしさ、考え方といったことを学ぶ中で、その根底には仏教的な価値観や視点が自然とあることに気がつきました。

一方で、「仏教」や「禅」は

「言葉としては知っているけれど、説明しようとすると難しい」

「日本人なのに、実はよく分かっていない」

そう感じました。

そこで今回は、知識として学ぶ仏教ではなく、“考え方・向き合い方”としての仏教を体感する時間をつくりたいと思い、この課外授業を企画しました。

「思う通りにいかないことを、思う通りにしたいと思うから苦しむのだ」

私が龍光さんのお話でもっともハッとさせられたのは、この一言でした。

思う通りにいかないことを、思う通りにしたいと思うから苦しむのだ

冒頭で龍光さんの話が始まった途端、後ろでワンちゃんが吠え始めたのですが、龍光さんはその状況をそのまま例に出して話を進められました。

「集中したい」と思う人間と、「遊びたい」と思う犬。

そのやりとりを通して話された言葉が、すっと私の中に腹落ちしました。

気づけば、私は知らないうちに

「自分ではコントロールできないことを、コントロールしようとして苦しんでいた」

ということに気づかされました。

たとえば、

「もっと生徒が私の話を集中して聞いてくれたらいいのに」

「こういう順番で説明したかったのに」

というような、小さな“こうであってほしい”という思いが、実は多くの苦しみを生んでいる

ちほみ先生がよくおっしゃる

「臨機応変に対応する」

という言葉は、思い通りにならないことに抗わず生きることの本質を示しているのだと、龍光さんの話を聞きながら改めて感じました。

当日の様子|対話を大切にした90分

当日はオンラインで約90分、一方的な講義ではなく、対話を中心に進行しました。

自分自身の状態を振り返り、日常や仕事とのつながりを考える時間。

龍光さんのような生き方への質問がありました。

みさなん、龍光さんのお話しから自分自身の状況を考えてたくさんの気づきがあったようです。

みなさんの声

  • 日常の中で、無意識に抱えていた考え方に気づいた
  • 「こうあるべき」という思い込みに、少し距離を置けた
  • すぐに答えを出さなくてもいいと感じられた

といった声が聞かれました。

日本語教師としての教え方だけでなく、人とどう関わるか、どう向き合うかについて、それぞれが考えるきっかけになりました。

うまくいかないとき、心が苦しいとき

上手くいかないとき、心が苦しいとき。

自分でコントロールできないことに囚われていないか、振り返りたいと思います。

小野龍光さんのお話し、朝から気持ちが前向きになるとても素敵な時間でした。

2025年12月課外授業の様子

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